| 作品名 | 魔王軍から解放された魔法使いの様子がどこかおかしい〈完全版〉 |
| ブランド | えむお工房 |
| ジャンル | 逆レ、おねショタ |
| M度 | ★★★☆ |
| ボリューム | 115P |
あらすじ
勇者達を逃がすため魔王軍に囚われていた魔法使い・アメリアが、ある日ふらりと故郷の村へ帰ってくる。
傷一つない姿に村人たちは胸をなで下ろし、勇者パーティも無事の再会を喜ぶ。
だが、アメリアの内側では何かが決定的に変わっていた。
ふとした瞬間に募る、説明のつかない性衝動。
旅の途中で杖に手を伸ばし、自分でも引くほどの妄想に支配される。
そして、ずっとそばにいた僧侶に対しても、どこか誘惑めいた視線を向けてしまう。
仲間として信じているからこそ、警戒心は薄く、距離は近い。
その近さに甘えるように、アメリアは一線を越えていく…。
“様子がおかしい”から淫魔覚醒までの流れが気持ちいい

本作はタイトル通り「様子がおかしい」アメリアの違和感から始まり、少しずつ淫魔として目覚めていく流れがとても丁寧に描かれています。最初から完全なサキュバスではなく、本人も自分の変化に戸惑いながら、性衝動の理由も分からないまま僧侶に手を出してしまう段階があるのが良いところです。「なんでこんなことしてるんだろう」と罪悪感を抱えつつも、身体は止まらない……というギリギリのラインがしっかり積み上げられているので、ただの淫乱ヒロインではなく、“堕ちていく最中”を楽しめます。
前編ではあくまでこっそり、勇者に隠れながら僧侶を誘惑してしまう背徳感が主軸になっていて、同行中の仲間だからこそ気を許してしまう距離感がM的に刺さります。前編の後半には、角や羽、尻尾といった淫魔らしいビジュアルが本格的に前面に出てきて、ビジュアル面の“変化”も一気に加速していきます。「目の色が変わっていく」「プレイが大胆になっていく」といった描かれ方が分かりやすく、読み手側も「あ、もう完全に戻れないところまで来ているな」と自然に理解できる構成になっていました。
じわじわ追い詰められていく…連続搾りがえどすぎる…♡
エロシーンは、僧侶パートと勇者パートで“責められ方の質”が変わっていくのが大きな特徴です。前半は、聖職者である僧侶がアメリアにペースを握られ、こっそりと経験を刻まれていく流れが中心になります。罪悪感と快楽が同時に押し寄せてきて、やってはいけないと分かっていながらも、何度も限界まで追い込まれてしまう描写は、M目線で読むとかなりグッとくるものがあります。「聖職者なのに」というギャップがしっかり効いていて、精通めいた初体験の描かれ方も、背徳感を増幅させるスパイスになっていました。

後半の勇者パートでは、舞台が魔王との対峙に移り、アメリアが完全にサキュバスとして覚醒した状態での“搾り回”が展開されます。手や胸、足を使った責めが段階的に重なっていき、「これでもか」と言わんばかりに回数を重ねて追い詰めてくる構成です。一度搾られて終わりではなく、魔法で体力を回復させたうえでさらに追撃が入るため、「ここで終わりだろう」と思ったところからもう一段ギアを上げてくるのが印象的でした。勇者ポジションでありながら、最後には完全に主導権を奪われてしまう構図が、M向けとして非常にわかりやすくまとまっています。
いわゆる“逆転なし”の女性主導シチュが徹底されているので、男側が立て直して反撃するような展開は求めていない人にはぴったりです。僧侶も勇者も、それぞれの立場や信念があるのに、最終的にはアメリアと、その背後にいる魔王側のペースから抜け出せないまま物語が進んでいくため、「搾られる側でいたい」「どんどん主導権を奪われていくのが好き」という人には刺さる構成になっていました。
完結編で一気に深まる後味とサキュバス母の存在感

完全版で追加された完結編は、単なる“おまけ”ではなく、作品全体の余韻をぐっと深くしてくれるパートになっています。視点は、すべてを失って隠居生活を送ることになった僧侶。物語の時間としては前編・後編の“その後”なのに、彼の意識だけはあの日の出来事に縛りつけられたまま、何度も何度も同じ悪夢を見続けています。神に仕える身でありながら、淫魔に翻弄され、そこから抜け出せなくなってしまった男の“後遺症”がしんみりと描かれていて、快楽責めの結果としての「静かな崩壊」が味わえるのが良かったです。
ここでさらに存在感を増すのが、アメリアの母であるサキュバスの参戦です。単純に戦力が増えるというより、「アメリアがどんな血を引いていたのか」「なぜここまで淫魔として覚醒したのか」という背景が補強されることで、これまでの出来事に説得力が増していきます。僧侶も勇者も、もはや個人の意思でどうにかなる領域を超えて、母娘サキュバスによる“圧”の中で翻弄されるしかないのだと分かってしまうため、読めば読むほど「これは勝てないな…」という諦め混じりの高揚感が出てくるのが印象的でした。
また、キャラ紹介・用語辞典・相関図といった資料パートも収録されており、世界観や関係性を整理しながらニヤニヤできるのも嬉しいポイントです。単話を追いかけていた人にとっては、「あのシーンはこういう位置づけだったのか」と振り返りながら楽しめますし、完全版から入る人でも、一冊で前編~完結編まで一気に味わえる、非常に親切な構成になっています。搾精特化の逆転なしサキュバスものとして読み応えがありつつ、後味の余韻もしっかり残してくれる一作でした。
個人的には魔王サマがぶっ刺さりで騎乗位逆レシーンが特に最高でしたね…!
まとめ
本日はえむお工房さんの魔王軍から解放された魔法使いの様子がどこかおかしい〈完全版〉の紹介、感想記事を書かせていただきました!
✅ 淫魔化していく魔法使いが、様子がおかしくなっていく過程をじっくり味わいたい方
✅ ショタ僧侶や勇者が、女性主導の快楽責めで追い詰められていく搾精シチュが好きな方
✅ 前後編+完結編まで、一冊でしっかり読み切れるサキュバスものを探している方
✅ 逆転なし・女性優位寄りのファンタジー作品で抜きつつ物語性も楽しみたい方
以上の方には、間違いなくおすすめの一冊です!
魔王軍に囚われた結果、“何か”を持ち帰ってしまった魔法使いと、
その余波に巻き込まれていく僧侶と勇者。
搾り尽くされる側の視点で読みたいM向けの方は、ぜひ完全版でまとめて堪能してみてください。
さらに12/25まで20%OFFセールを行っていますのでこの機会に是非読んでみてください!
それでは次回の更新は火曜日となっております!
今年も残りわずかですね…来年中には確実に作品を出しますのでもう少しだけお待ちを…TT
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